金融工学の計算(2)〜連続複利のディスカウントファクター(DF):理論編その1

今日からはまた、新しいネタをRubyHaskellで実装してみます。とはいっても、ネタはまたディスカウントファクターです。前回まで使っていたディスカウントファクターは、

 DF = \frac{PV}{FV} = \frac{1}{(1+r)^t}

というものでしたが、実はこれは、利払いの頻度については年1回払いの複利、と決めてしまっています。
たとえば、年2回の利払い(半年複利)の場合は、利率がだいたい半分で、それが2回払われるわけですから、現在価値を1とすると、将来価値は、

 FV = (1+\frac{r}{2})^{2t}

となるので、

 DF = \frac{PV}{FV} = \frac{1}{(1+\frac{r}{2})^{2t}}

です。

これを一般化すると、年にn回利払いがある場合のDFは、

 DF = \frac{1}{(1+\frac{r}{n})^{nt}} = (1+\frac{r}{n})^{-nt}

と表すことができます。